1959-02-06 第31回国会 衆議院 大蔵委員会 第7号
現にいろいろ民間からも問題があるし、特に久保田委員が、この接収貴金属については、昔から不当財産委員会で問題にしたし、今日まで引き続いて絶えず政府が出されるけれども、この法案が通らない。通らないのはむずかしい理由があるからです。そういうむずかしい理由があるのに、通るであろうということで予算に考えることは、私どもどうも納得いかない点があるのです。
現にいろいろ民間からも問題があるし、特に久保田委員が、この接収貴金属については、昔から不当財産委員会で問題にしたし、今日まで引き続いて絶えず政府が出されるけれども、この法案が通らない。通らないのはむずかしい理由があるからです。そういうむずかしい理由があるのに、通るであろうということで予算に考えることは、私どもどうも納得いかない点があるのです。
これが売れないで持つておつて、不当財産委員会の盛んな時分ですから、万が一いろいろな嫌疑を受けては相ならぬというので、この品物を供出したいという本人の申出に従つて、私は処置した。数日後に私の家に佐竹君がお見えになりまして、どうかこの問題だけは表に出さぬでいただきたいといつて、何かりんごを十ばかり持つておいでになつた。
これは長い間不当財産委員会で調べまして、特に東洋醸造なんかのブタノールをつくるために持つておりました砂糖なんかの問題は、全部かつてに処分したものでありますが、一応あなたがその閣議決定の内容を知つておるというので伺つたのであります。 そこで、本問題に移つて伺つて参ります。先ほどのお話を聞いておりましても、航本で接収されるべきものであつて、軍事課で接収されるべきものではない。
なぜかと申しますと、これは隠退蔵物資あるいは不当財産委員会のときに、この点は明らかになりました。
と申しますのは、われわれが隠退蔵物資委員会におきましても、不当財産委員会におきましても、後ほどここで発言をされるでありましようが、青木正という代議士の問題にもかかわつて来ますが、かなり長い間日銀のダイヤモンドが姿を消したことがあるのです。
しかも今日日銀の地下室にありまする銀の大半というてもよいものは、当時の隠退蔵物資の摘発あるいに不当財産委員会等の活動によつて摘発されたるところの銀を、相当多量に含んでおるということを、まず大蔵省は認識しなければならぬのであります。
また石田委員が、これは超党派的委員会であつて、不当財産以来政党なるものを取上げて対象にしたことはないと言われるのでありますが、そもそも不当財産委員会の決議、あるいは今日の考査特別委員会の決議等のこれらの解釈を考えまするならば、これはおそらく書類にも残つておると思うのでありますが、たとえ政党でありましても、あるいは議員でありましても、祖国再建を妨害する行為があつた場合には、断固としてそれを、取調べてよろしいということになつておるのであります
従つて隠退蔵物資の委員会でも、ないしは不当財産委員会でもこの問題は大きく取上げられた。私は特に先日ここでつけ加えておきましたが、速記録に載つておるかどうかは知りませんけれども、不当財当時に提出した資料というものはきわめて不備なものです。従つてこの機会にいま少し完備した資料を提出していただきたい。だから事務当局において調べられるならば当時出した資料があります。
しかも、これは不当財産委員会が当時持つていた性格のほかに、ただいままでの討論者がしばしば述べましたような特殊な性格を持つ、すなわち日本の再建に著しい阻害、妨害を與えたその行為を調査する、しかも一方日本の再建に著しき貢献のあつた者を表彰する、とこれらの明かなる事実が加わつて来たのであります。
たとえば具体的に言うならば、不当財産委員会は不当行為に対する調査をやる、これだけは決定しているけれども、不当な言論まで対象とすることはきめていない。從つて、熱海における國鉄中央委員会の言論は不当な言論かもしれないが、不当なる行為というわけに参らぬと思います。これは今大きな問題になつていないらしいが、将来大きな問題になつて来ると思うのであります。
ところが本委員会の前の不当財産委員会から残された事件を、今ここで読み上げることは時間がないのでやめますが、十数件ある。これに対して私どもがどうしたかと言うと、いつも委員長は調査中、調査中と言つて逃げている。こういう重大な問題で、民主自由党や民主党の野党派の諸君に対してまで痛い問題があると、必ず調査中と言うと逃げる。
この前の特別委員会、すなわち不当財産委員会において取調べた多くの事件というものは、檢察廳あるいは政府で問題にし始めた事件を、あとからこの委員会が取上げて調査するという調査の仕方でなく、いかなる権力もこのものを取上げるのに躊躇逡巡するというような大きな事件を、國会の名においてこの委員会が取上げて、これを大胆率直に、徹底的に究明をした。
不当財産委員会においてもこれが問題になりましたことは、皆様よく御承知の通りでございます。総額がいかほどに達しておるか、ほとんど算定の基準というものがないのであります。
今お取上げになつておられる問題は、昨年不当財産委員会で共産党の徳田君その他の委員諸君からも論議された問題でありまして、鉱山法案とは直接に関係がないように考えられるのでございます。鉱山法案の審議を進めておる際でありますので、お気持ちはよくわかりますれども、また他の機会なきにしもあらずと考えます。
われわれは不当財産特別調査委員会を前國会でやつておりまして、引続き今議会にも不当財産委員会がそのままの形で出るものとほとんど全般の者が信じておつた。
その際国会の運営委員会では、不当財産委員会に使つておつた職員は、次の國会に必ずこれと同じような委員会をつくるのだから、首を切らずにおこう、温存しておこう、そういう申合せがかわしてある。その残す手段のために他の局とかいろいろな事務にずらしておいたのであつて、実際はあの人々は残つているのです。それですから、不当財委員会がなくなつたと同時に全部解雇したということはない。大部分は残してある。
不当財産委員会というものがなくなつてしまつて、今その人たちが残つているのは、議会のいわゆる事務上のためにいるのであつて、議院運営委員会の申合せによつて残しておいた、そういうことは今まではないのですから、その点ははつきりしておいてもらいたい。
不当財産委員会はもうすでになくなつたのでありますけれども、不当財産委員会の当時ににいろいろ調査を進めていまだその調査の未完成のものがあります。こういうものは考査委員会にかわつても同じような仕事をやはりする部門もあるのでありまして、未解決のものはこの際この委員会で取上げて行こうということにおとりはからいを願いたいと思うのであります。
その際わが党には超党派的委員会をつくるならば全党派から公平に委員を出すようにして、民自党は絶対多数党であつても、そう多数とらない方がいいじやないかという意見があつたが、それは現在の國会法でできないと、非常に軽蔑的態度で笑われて、今までの不当財産委員会でもそんなことをやつていない。國会における数の原則を無視した委員会はあり得ない。絶対國会法に基いてやるべきだという強い意見があつた。
それにも拘わらず、この國民が不当財委の活動に非常に期待しておりますときに、何故に不当財産委員会を考査特別委員会にすり替えたのか、ここに私は大きな問題があると思うのであります。吉田民自党内閣が現在強行しようとしております最大の政策は、何というても國家を反動的に作り変えることであります。
私は、昨年の解散前までの國会に、不当財産取引調査特別委員会の委員の一人としておりまして、特に炭鉱國管問題が不当財産取引調査特別委員会において問題になりました当時に、民自党の委員諸君が、陰に陽にこの不当財産委員会を無視しよう、何とかしてこの不当財産取引調査特別委員会という特別委員会を解消しようということに必死に努力されたことは、明らかな事実でございます。
諸君は得意な抗弁をいたしまして、この考査委員会なるものは不当財産取引調査特別委員会の発展せるものである、拡大せるものだと抗弁をするけれども、不当財産委員会の目的とするところは、これは政界や財界、官界の上層部の不正を摘発することである。諸君が意図しておる非日委員会なるものは、明らかに労働者や農民や商工業者などの大衆を摘発し、これを弾圧せんとする、まるで違うものだ。
過去の不当財産委員会を一歩前進せしめて、明暗両面の調査をして日本再建を促進せしめんとする機関として、まことに機宜に適した委員会といわねばなりません。 しかるに、本案に対して修正反対の意見を述べらるる方は、從來の不当財産取引調査特別委員会の調査をもつて滿足するものであるという御意見であつたのであります。きわめて消極的の態度と私は言いたいのであります。
○林(百)委員 先ほどからわれわれが討論しているのは、実は石田君に言わせると、不当財産委員会と考査特別委員会と同じだと言うが、それは違う。
○石田(博)委員 前回の運営委員会に続いておりました不当財産委員会の存廃の問題に関連し、わが党から提案をいたしまして、次会までに御考究を願うことになつておりました。考査委員会設置に対しまして、この際各派の御意見を承りたいと存じます。
○石田(博)委員 御印象がどういうものであるかは、私どもの頭の中で同様には考えられないので、それは何ともいたし方ございませんが、私どもがこの決議案を提出いたしました意圖は、不当財産委員会と全然違つたものを出したという意味ではございませんので、これをごらんになるとおわかりになる通り、それを母体としてこういうものにして参りたいという考え方であります。從つて全然違つたものではないつもりであります。
從つて今日不当財産委員会と内容が幾分拡大されたものが出てくるということは、私ども意外に考えるところでありまして、そうすると民主自由党はこの前の委員会において、われわれの提議を了承されたにもかかわらず、今度は違つたものを出して來たということになるのですが、そのいきさつはどうなるのでしようか。
○石田(博)委員 特別委員会設置の点につきまして、不当財産委員会の問題は当然議題になりますので、その議題についての私どもの見解を申し述べますために配付したのであつて、この問題について私どもは不当財産委員会を、こういうふうな委員会にかえて行つたらどうかという考え方を持つておりますので、それを御説明する参考文書として配付したことは、ただいま申し上げた通りであります。